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SF乱学講座2004年8月の予定

タイトル:「韓国戦争以後の韓国社会」

講師  : 池 楨 官(チ ジョン カン) フリージャーナリスト

開催日時:2004年8月1日 日曜日 午後6時15分~8時15分
参加費:千円
会場:高井戸地域区民センター(地図)3F 第4集会室

講師の経歴:
  1940年、韓国の光州生まれ。1958年ソウル大学校で宗教哲学専攻。
 書籍販売会社と出版社で勤務。1968年からはイギリスの通信社で
 カメラマンとして勤務。香港、台湾、東京、ニューヨークなどで勤務。
 世界の各国の日刊紙や出版物に契約記者として勤務。
  1975年から「日本外国特派員協会」(Foreign Correspondents'
 Club of Japan)の会員、著書「日本の中の韓国人」は韓国で出版。
 日本に初めに来たのは1975年、1990年からは常駐。
 現在「マンナム韓国・朝鮮の歴史勉強会」を5年間続けている。
 http://www.yk.rim.or.jp/~chi-jk

講演の内容:
  韓国・朝鮮の歴史は、檀紀という単位で数え、今年は4,337年になります。
 西暦より約20世紀前から韓国・朝鮮の歴史は始まったと韓国の歴史家たちは
 言います。しかしこの時期は檀君(タングン)を中心にした神話が
 存在しているだけです。
  実際、朝鮮半島で国家体制が造られ、一つの文化を中心に半島の人間たちが
 暮らし始まったのは、10世紀頃からです。もちろん朝鮮半島の人々はそれ以前から
 自分なりの文化や言語を持っていましたが、10世紀頃には大陸方面、つまり中国から
 佛教と儒教を輸入して土着文化と交わりながら、約1,000年を掛け、朝鮮半島で
 今のような独特な文化を造り上げました。
  前半の500年間、高麗(コリョ)は仏教文化を花咲かせ、次の500年間続く
 李王朝が建国される基礎を建てました。

  それまでの朝鮮半島は、北方族との関係で文化交流だけでなく戦争の渦にも
 巻き込まれました。しかし20世紀に入ってからは、近代化と伴に南方海洋族との
 関係が深くなります。
  1910年から始まった日帝時代(日本植民地時代)と1950年度の韓国戦争は、
 太平洋を中心にした文化と接触しながら、長い間の土着伝統文化が変わってきました。
 最近、韓国・朝鮮社会がどのように変わっていったのかについて話をします。

  500万人近い死傷者を出した韓国戦争(韓国では朝鮮戦争をこう呼びます)、
 は民族の大移動や農耕社会の変化を起こしました。
  韓国戦争の経過やその渦巻きの中でどのように韓国・朝鮮人は、
 生きてきたのかを話します。


会場は、京王井の頭線高井戸駅のプラットホームから見えています。特大の煙突が目印です。
駅の改札口をでてすぐの歩道橋で、環状8号道路をわたって下さい。
そこから、井の頭線沿いの横道を少し入って、左手の方向にある階段を上って広場に出たところの建物です。

 いつも近くで二次会をやっています。だいたい10時くらいまでです。