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SF乱学講座2004年10月の予定

タイトル:「戦前日本の情報機関 −昭和前期の対ソ諜報を中心に−」

講師  : 白土晴一氏 (軍学指南・軍事関連事項史研究家)

開催日時:2004年10月3日 日曜日 午後6時15分〜8時15分
参加費:千円
会場:高井戸地域区民センター(地図)3F 第4集会室

講師自己紹介:
 ・自称、戦史マニア。 しかし、銃や兵器へのマニアックなこだわりはあまりない。
 ・好きな読書      軍人の回想録と政治プロパガンダ・パンフレット。
 ・良く行く場所      国会図書館、神保町、靖国偕行文庫など。
 ・好きな人物      ルイージ・バルジーニ、リカルド・タバレッリ。

講義内容紹介:
  日本の情報戦を語るのは難しい。
  日本軍自らが書類を破棄してしまったこともあり、実証的な証拠となる書類も
 あまり残っておらず、情報戦の当事者たちがその体験を綴ることも稀である。
 そのため、その実像に迫ろうという研究者も多くはなく、包括的な視点で日本の
 諜報史が語られることは皆無と言っていいだろう。
  そうした理由からなのだろうか、「日本は情報戦で負けた」と簡単に語られて
 しまう。確かに戦争に負けた以上、情報戦で勝ったとは言えない。大抵は、ミッ
 ドウェー海戦の暗号解読や山本五十六搭乗機撃墜が例に出されるだけで細かい
 考察がなされないのが普通である。では、日本の情報機関のどんな部分が問題が
 あったのだろうか?(無論、問題は山とあった!)
  そこで、日本軍が実際にどんな情報戦をしていたのかを、特に日本陸軍が最も
 力を入れ、スパイたちが激しい暗闘を繰り広げた対ソ諜報を中心に、現存する資
 料や研究から考えてみたいと思う。
  日本陸軍の対ソ情報将校・「ロシア屋」たちが、欧州や中東、満ソ国境でどんな
 活動をしたのか。参謀本部ロシア班、駐在武官、特務機関、憲兵などの視点か
 ら、「日本の諜報」の輪郭を追ってみる・・・・・・・・・・・、と大げさに書いたが、
 真偽不明のスパイ講談になってしまうかもしれないので、悪しからず。
 なにせ、根っからの諜報マニアの話ですから。

会場は、京王井の頭線高井戸駅のプラットホームから見えています。特大の煙突が目印です。
駅の改札口をでてすぐの歩道橋で、環状8号道路をわたって下さい。
そこから、井の頭線沿いの横道を少し入って、左手の方向にある階段を上って広場に出たところの建物です。

 いつも近くで二次会をやっています。だいたい10時くらいまでです。