講座の履歴

戻る


SF乱学講座2010年12月の予定

※今回は開催時間がいつもと違いますので、ご注意願います

タイトル:「古典SF研究史〜その流れと80年代問題について」

講師  :長山靖生氏 (SF史研究家)

講師紹介:
1962年、茨城県生まれ。評論家。歯学博士。
歯科医の傍ら、近代日本の文化史・思想史から、文芸評論や現代社会論まで、幅広く執筆活動を行っている。
偽史冒険世界』(ちくま文庫)で大衆文学研究賞受賞。
日本SF精神史』(河出ブックス)で星雲賞ノンフィクション部門受賞。
著書に『テロとユートピア』(新潮選書)、『人はなぜ歴史を偽造するのか』(光文社知恵の森文庫)、
日露戦争』(新潮新書)、『奇想科学の冒険』(平凡社新書)、『日米相互誤解史』(中公文庫)、
不勉強が身にしみる』(光文社新書)、『若者はなぜ「決められない」か』(ちくま新書)など。

内容紹介:
 『日本SF精神史』は幕末期から現代SFまでを、ひとつの連続した指向の系譜として記述しようとした試みのひとつだったが、これは85年に古典SF研究会を発足させた頃からの夢だった。周知のとおり、古典SF研究は横田順彌氏によって着手され、會津信吾氏という優れた後継者を得たことで、81年に日本SF史研究会が発足した。これに先行して、石川喬司氏や島本光昭氏、米田泰一氏らの先駆的研究もあった。日本SF史研究会は会誌発行に至らず、集まっては古本と情報の交換に終始する集いだったが、その周辺では80年前後のSF、マンガ、アニメ、ファンタジー、幻想文学、怪奇・異端などさまざまな「センス・オブ・ワンダー」な嗜好と騒動が渦巻いていた。
 古典SF研究会は、しばらく休会状態になっていたSF史研究のための集まりを、私(長山)が會津さんから代表を引き継ぐ形で発足させたとき以降の名称である。ちなみに発足時からの参加者は横田順彌、會津信吾、池田憲章、高橋良平、森下一仁、松中正子、井山博之と私。何と名誉会長に小松左京!「日本SF史」から「古典SF」への会名改称は、当時「SFマガジン」創刊以降の「現代SF」の研究・個別作家ごとの研究が各方面で盛んになっていたことと関係している。「SFの本」などに優れたSF評論が発表されていた時代だったこともあり、現代SFは研究者がいるから古典SFに特化しようというのが、その意図だった。
 今回は、古典SF研究の組織化が夢想された80年前後のSF界ならびにその周辺ジャンルで発生した事件の意味を検討し、あわせて古典SF−日本SF史の連続/断絶問題、また「SFとは何か」という、考え出すと泥沼にはまる問題についても、参加者の皆さんと共に考えたいと願っています(結論は出ないでしょうが)。

開催日時:2010年12月5日 日曜日 
午後1時〜3時
参加費 :千円
会場  :高井戸区民センター(地図)3F


                                                     以上


会場は、京王井の頭線高井戸駅のプラットホームから見えています。特大の煙突が目印です。
駅の改札口をでてすぐの歩道橋で、環状8号道路をわたって下さい。
そこから、井の頭線沿いの横道を少し入って、
左手の方向にある階段を上って広場に出たところの建物です。
左に少し入った右手の建物に入り、エレベーターでB1から三階へ上がって下さい。
※広場工事中です。訂正します。
いつも近くで二次会をやっています。

SF乱学講座はどなたでも参加できる公開講座です。



事前の申込は必要ありません。開催日に会場へ直接お越し下さい。

問い合わせは



まで