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SF乱学講座2011年12月の予定

タイトル:みちのく怪談からふるさと怪談へ

講師  :東雅夫氏(文芸評論家/『幽』編集長)

講師プロフィール:
1958年、神奈川県横須賀市生まれ。アンソロジスト、文芸評論家、怪談専門誌「幽」編集長。
早稲田大学文学部卒。1982年に研究批評誌「幻想文学」を創刊、2003年の終刊まで21年間にわたり編集長を務めた。近年は各種アンソロジーの企画編纂や、幻想文学・ホラーを中心とする批評、怪談研究などの分野で著述・講演活動を展開中。評論家として「ホラー・ジャパネスク」や「800字小説」などを提唱。
2011年、『遠野物語と怪談の時代』(角川学芸出版)で第64回日本推理作家協会賞〈評論その他の部門〉を受賞。
NHKテレビ番組「妖しき文豪怪談」「日本怪談百物語」シリーズ等の企画監修や、「幽」怪談文学賞、ビーケーワン怪談大賞、みちのく怪談コンテストなど各種文学賞の選考委員も務める。
著書に『怪談文芸ハンドブック』(メディアファクトリー)『遠野物語と怪談の時代』(角川学芸出版)ほか、編纂書に『文豪怪談傑作選』(ちくま文庫)『伝奇ノ匣』(学研M文庫)『てのひら怪談』(ポプラ文庫)の各シリーズほか。

内容紹介:
 2010年は柳田國男の名著『遠野物語』刊行百周年ということで、地元岩手をはじめとする東北各地で記念行事が開催され、関連出版物の刊行も相次いだ。かねて『百物語の怪談史』や『遠野物語と怪談の時代』などの著書で、『遠野物語』を近代怪談文芸の一起点として注目してきた私も、仙台の出版社「荒蝦夷」と提携して、「平成の遠野物語を、東北の地から!」をスローガンに掲げ、東北の怪談文芸振興を理念とする「みちのく怪談プロジェクト」を企画、望外の反響を博することができた。

 かくして、二年目の飛躍を期していた最中の2011年3月11日――東日本大震災によって、荒蝦夷の事務所やスタッフの自宅、取引先書店の多くは深刻な被害を被り、プロジェクトは中断を余儀なくされるかに見えた。しかしながら、荒蝦夷代表の土方正志氏は、あえて出版活動の継続を宣言、震災から一ヶ月を経ずして『仙台学』震災特集を、被災者の手で被災地から発刊するという壮挙を成し遂げたのである。
 みちのく怪談プロジェクトの一員として、こうした荒蝦夷の活動を側面支援すべく、私は「ふるさと怪談トークライブ」と銘打つチャリティ企画を発意、南は沖縄から北は北海道まで全国各地で、怪談と文芸を愛する有志の協力のもと「ふるさと怪談」をテーマとするトークイベントを開催して現在に至る。

 ことほどさように、震災を契機に勃興することとなった「ふるさと怪談」ではあるが、すでに3・11以前から、地域の風土や歴史に育まれた怪談奇聞を蒐集筆録したり、それを核にしたイベントを開催する動きは、全国各地で萌しつつあったことを忘れてはなるまい。江戸中期における地方文化の振興が、かの『耳袋』や『老媼茶話』や『三州奇談』や『稲生物怪録』を生みだしたごとく、平成の世に澎湃と広まりつつある怪談文芸ムーヴメントの動向について、今回はお話しさせていただきます。

開催日時:2011年12月4日 日曜日 午後6時15分〜8時15分
参加費 :無料※みちのく怪談支援の為、千円以上の寄付をお願いします
           支援内容についてはふるさと怪談のホームページをご覧下さい
           http://hurusatokwaidan.web.fc2.com

会場  :高井戸地域区民センター(地図)3F

                                                     以上


会場へは、京王井の頭線高井戸駅のプラットホームから見えている特大の煙突が目印になります。
駅の改札口をでてすぐの歩道橋で、環状8号道路をわたって下さい。
歩道橋をおりて環状8号道路を右手に行き、三菱東京UFJ銀行、クリーニング店、ケンコーマヨネーズの前を進むと杉並区高井戸区民センターの表示があります。その右手奥のプレハブの建物が会場になります。


いつも近くで二次会をやっています。だいたい10時くらいまでです。

SF乱学講座はどなたでも参加できる公開講座です。



事前の申込は必要ありません。開催日に会場へ直接お越し下さい。

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