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タイトル:「伊藤計劃以後」のSFと現代文学
講師:岡和田晃氏(文芸評論家)
講師による内容紹介:
SFと現代文学に、大きな地殻変動が起きています。
作家・伊藤計劃(1974〜2009)の仕事を中心に置くことで、その変動がどのようなもので、その先には何が待つのかを考えようというのが、本講座の主旨です。
具体的には、「SFマガジン」2011年7月号の特集タイトルとして採られ、2013年には『ポストヒューマニティーズ 伊藤計劃以後のSF』という評論集の副題にも用いられた「伊藤計劃以後」なるパラダイムの背後にある文脈を、できるだけ内輪的な“業界事情”へ落とし込まないようなパースペクティヴから検討していくことで、現代の文学状況における閉塞感を打破できないかを考えていきます。
もとは暫定的な商業主導のレッテルにすぎなかった「伊藤計劃以後」が、批評的なリアリティをもって浸透しつつある現状について――「SF冬の時代」と連動した問題を扱っている柄谷行人の講演録「近代文学の終り」を紹介しつつ――これまで私が論じてきた具体的な作品をベースに検討していきます。
【来場者には資料として、完売につき現在は入手困難な雑誌「gankai vol.3」に掲載された、酉島伝法『皆勤の徒』小論を、もれなく配布させていただきます】
課題図書:
岡和田晃著『「世界内戦」とわずかな希望 伊藤計劃・SF・現代文学』(アトリエサード/書苑新社)
※本書は、私がこれまで書いてきた伊藤計劃についての評論、またSFや現代文学(世界文学)について横断的に論じた批評を精撰し、ぎっしりと詰め込んだ評論集です。あらかじめ目を通していただけましたら幸いです。なお、収録された批評「二十一世紀の実存」には、脱落が発生しております。お手数ですが、版元のサイトに完全版がアップされております(http://www.a-third.com/p/okawada_21century.pdf)。お手数ですが、ダウンロードしていただけましたら幸いです。その他の訂正箇所については、拙ウェブサイトにまとめてあります(http://d.hatena.ne.jp/Thorn/20131106/p2)。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。
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※現在amazonでは品切れが続いている状態です。なのでamazonの該当ページの「新品の出品」リンクをクリックして、「アトリエサード・アマゾン出張所」を利用することをおすすめします。送料250円かかりますが、平日だとすぐ届きます。
開催日時:2013年12月1日 日曜日 午後6時15分〜8時15分
参加費 :千円
会場 :高井戸地域区民センター(地図) (京王井の頭線「高井戸」駅下車)
以上
会場は、京王井の頭線高井戸駅のプラットホームから見えています。特大の煙突が目印です。
駅の改札口をでてすぐの歩道橋で、環状8号道路をわたって下さい。
そこから、井の頭線沿いの横道を少し入ると、建物の入り口がありますので、そこから入って奥のエレベーターで三階まで昇って下さい。
いつも近くで二次会をやっています。だいたい10時くらいまでです。
SF乱学講座はどなたでも参加できる公開講座です。